クリニックのご紹介

院長あいさつ

院長 蓑輪 一文

2024年1月吉日 谷山生協クリニック
院長 蓑輪 一文

昨年は医療生協の組合員をはじめ利用者の皆様方、地域の開業の先生方、介護・福祉・行政の関係者の方々、多くの皆様方に当クリニックを支えて頂き、誠にありがとうございました。
能登半島地震、航空機事故と2024年は波乱の幕開けでした。被災地の皆様の安全確保と一刻も早い復興をお祈りします。
新型コロナ感染症の弱毒化を受けて昨年より感染症法の5類へと移行し、コロナ禍前の日常が一定戻って参りました。ただ医療機関における感染対策は今後も継続することが重要課題です。この3年間、駐車場に設置した仮設のプレハブで発熱外来を運営しておりました。夏の酷暑、寒風吹きすさぶ冬の極寒、梅雨や台風による大雨の中、職員は歯を食いしばり職務を全うして参りました。その発熱外来を院内に移行し、労働環境を何とか一定改善できたことは喜ばしい限りです。ただ待合室が狭くなり、患者さんにはご不便をおかけしますが、ご容赦下さい。
世界ではウクライナ、パレスチナの戦禍、国内では政治と金の問題、物価高、迫りくる増税、格差拡大に加え、能登半島地震という新たな難題が追加されました。課題ばかりが多い2024年ですが、皆さんと一つずつ乗り越えていきたいと思います。

 谷山生協クリニックは、鹿児島生協病院の外来部門(内科、外科、小児科)をより身近でかかりやすくするために、生協歯科クリニックと同居する形で2002年10月に開院しました。この間2度の増改築を経て、2006年には病後児保育室レインボーキッズ、2008年には通所リハビリテーション、血液透析部門を加え、また2015年には在宅部門が生協往診クリニックとして独立、2019年からは無料低額診療を開始し、現在に至っております。
 組合員をはじめ利用者の皆様方、地域の開業の先生方、介護・福祉・行政の関係者の方々、多くの皆
様方のご指導ご意見を頂き、少しずつ改善の努力を積み重ねながら開院して20年を迎えることが出来ました。この場をお借りして改めて感謝申し上げます。
 私たちは「人権を尊重し、共同のいとなみとしての医療と介護・福祉をすすめ、人びとのいのちと健康を守ります。地域・職域の人びとと共に、医療機関、福祉施設などとの連携を強め、安心して住み続けられるまちづくりをすすめます」といった理念を掲げ、日々の診療に勤しんで参りました。これはとりもなおさず、国を挙げて進めようとしている地域包括ケアシステムの原型と言えます。経済格差と貧困が蔓延する厳しい社会情勢ではありますが、地域に暮す多くの皆様方と手を取り合ってより良い地域社会を形づくる一役を担いたいと考えております。
 今後ともご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。